【実話心霊体験談】日常怪談 第11話 ~位牌~

実話心霊体験談

こんにちは!BUZZです。

今回は、BUZZが大学生の頃に体験した、家族にまつわる不思議なお話し。

今から15年ほど前のある日、ちょうどBUZZは部活動から帰ってきて、リビングのソファでうたた寝をしているところでした。

当時、母方の祖父が入院する病院に母と姉がお見舞いに行っており、家には父とBUZZの二人でした。

父「今からお母さんたち帰ってくるって~」

B「…ふーん」

寝てるので適当な返事をして、グーグー寝入っていました。

しばらくして、深い眠りについてたはずなのですが、

突然金縛りにあいました。

寝ていたはずなのに頭はクリアで、ソファに寝ていることもわかっていて、金縛りにあっていることも理解していました。

BUZZの金縛りは、俗にいう【ザ・おばけ】が登場するわけではなく、ただただ体が動かず足が天井に引っ張られたり声が聞こえたりします。

ただ、そのときの金縛りは、体が引っ張られることも声が聞こえることもなく、

ただ、息苦しい。

それだけでした。

そのとき

父「おじいちゃんが危ないらしい。お母さんたちが、もう一回病院に戻ったみたいやわ。」

B「……」

父の声は聞こえているのに、金縛りは解けませんでした。

何分経ったのか分かりません。

いつの間にか金縛りは解けていて、疲れたBUZZは知らない間に眠ってしまっていました。

すると父から報告が。

父「おじいちゃん、亡くなったみたい。」

B「…うん、分かってる。」

ふと出た自分の返事に、自分で驚きました。

(何で知ってんねん。)

お葬式が終わった数日後のある夜。

母は、おじいちゃんの家を整理するために実家へ出かけていました。

うちの家は、キッチンから玄関が一直線に見える造りになっています。

コーヒーを飲むためにキッチンへ行くと、ちょうど玄関のすりガラスに人影が映っていました。

(母かな?)

(あれ?)

ちょうどそのタイミングで、家の前を車が通りました。

うっすら映った人影が、車のヘッドライトに照らされて、

先ほどよりはっきりと、すりガラスに影が映し出されました。

3人立ってる。

一番左は少し横を向いていて、腰の曲がったお年寄りのようなシルエット。

真ん中と左の人は、そんなに大きくはないけどまっすぐにこちらを向いているシルエット。

これが生きている人ならば、家の敷地内に誰かわからない人が立っているのは恐怖でしかありません。

しかし、怖い感じは一切なく、

車のライトが消えて、暗闇に戻った後には3人の姿はどこにもありませんでした。

(……いやいや、何かの見間違いだろう。)

そう思って、コーヒーを片手にテレビを見ていると

母「ただいま~」

B「あ、お帰り~」

そう言ってリビングに入ってきた母の手には

4つの位牌。

おじいちゃんの家にあったお仏壇を、うちで見ることになったそうです。

位牌は

この前亡くなったおじいちゃんと、BUZZが生まれる前に亡くなったおばあちゃん。

そして、曾祖父母の合計4人のものでした。

その時に、ようやく気付きました。

先に、曾祖父母とおばあちゃんたちがうちに来てくれていたのです。

おじいちゃんは亡くなって間もないので、まだお位牌に入っていなかったのかもしれません。

一番左の影は、100歳近くまで生きた曾祖母だったのだと思います。

真ん中と右の影は、仕事がら筋肉もりもりだった曾祖父と60代で亡くなったBUZZが一度でいいから話してみたかった祖母だったのかな。

先日、母方のお墓参りに行ったので、

ふとこの出来事を思い出し、日常怪談として紹介してみました。

いま私たちがこの世に存在するのは

祖父母や曾祖父母、その前にもいる本当にたくさんの人たちが命をつないできてくれたからです。

一人でも欠けていたら、私はこの世に生まれてきていません。

今ある【自分】は命をつないできてくれた、たくさんおじいちゃんおばあちゃんたちのおかげです。

その人たちは、目には見えなくとも今でも私たちをしっかりと見守ってくれているのだと感じます。

同じような毎日を過ごしていて、なんだか楽しくないな~と感じている人も

【そんな日々すら送ることができる】ということに、思いっきり感謝して

「元気でやってまっせー!どうぞ心配せず、おじいちゃんおばあちゃんたちも楽しく幸せに過ごしてくださーい。」と手を合わせてみてください。

きっと、自分の中にいるご先祖様たちが喜んでくれるはずです。

おわり

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