【実話心霊体験談】学校の怪談 第9話 ~声~

実話心霊体験談

こんにちは!BUZZです。

今回は、ちょっと短めの学校怪談です。

まだ他の怪談を読んでいない方は、先にそちらを読んでから。

当時働いていた学校では、地域のバスケットボールサークルや剣道サークル、ヨガサークルなどが毎晩のように体育館で活動をしていました。

学校は地域に開かれてなんぼなので、どの学校でもこうした体育館やグラウンドの地域開放がなされています。

ある秋。

その日も、職員室で仕事をしていました。

時間は夜の7時を過ぎた頃だったように思います。

目の前の席では、学年主任の先生が仕事をされています。

BUZZもパソコンに向かってカタカタと仕事をしているところでした。

体育館では地域のバスケットボールサークルが練習をしていて、体育館まで練習の声が聞こえています。

すると

「キャハハハハハハハッ」

女の子の大きな笑い声が廊下中に響きました。

BUZZと主任は一斉に目を合わせ、

「うちの学年の生徒や」

と思って廊下に出ました。

その声になんとなく聞き覚えもあったし、こんな時間に学校へ侵入する女子生徒はうちの学年にしかいません。

(どこ行った?)

廊下を見渡しても、電気すらついていなくて真っ暗です。

「教室の方ですかね?」

「そうやな、行こか!」

そう言い終わる前に、もうすでに学年の先生方も含め4人で教室のある棟に走りだしていました。(※良い子は廊下は歩きましょう)

普段から、少し指導の必要な生徒がチラホラいたこともあり、何かあるとすぐに走っていくフットワークの軽さが自慢の学年でした。笑

おそらく教室のある校舎で何かしているのだろうと、二手に分かれて逃げられないように挟み撃ちにしました。

4階がうちの学年のフロアで、電気を点けて一気に駆け上がっていきました。

誰もいません。

廊下の反対側の階段から駆け上がってきた先生と目が合いました。

他「?」

B「あれ?誰もいませんでしたか?」

他「誰とも会わなかったです!」

それもそうか。

校舎の電気は私たちが点けました。

生徒が先に校舎にいるならば、真っ暗な校舎にいることになります。

さすがにそれは怖いでしょう。

4人で

B「おかしいな~。絶対にすぐそこの職員室横廊下で笑い声が聞こえたんやけどな~」

他「僕らは聞こえなかったですよ?」

笑い声を聞いたのは、BUZZと主任だけでした。

ほかの先生方は、喋っていたからなのか何も聞こえなかったと。

主任と「どういうこと?」と話しながら、その後何事もなかったように仕事に戻りました。

帰りに気になったので、その日の体育館開放に来ていた人が間違って職員室横まで来たことも可能性としてはあるだろうと思い、体育館を覗いてみると

若い男子のバスケットチームの開放日でした。

女性は一人もいません。

自分で勝手に期待して、

勝手に落ち込みました。

一体誰の声だったのか。

私だけではなく、他の人も聞いていたあの笑い声は

今でもはっきりと思い出すことができます。

おわり

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