【実話心霊体験談】日常怪談 第8話~墓参り~

実話心霊体験談

こんにちは!BUZZです。

今回のお話は、つい先日にBUZZが体験した、いろんな意味で怖かった話。

先日、BUZZの住む地域から車で約3時間ほどかかる場所で所用があり、朝7時ごろに家を出ました。

11時からの用事だったので、1時間ほどの余裕をもって出発したつもりでした。

助手席には母が乗り、高速道路にのる前にコンビニに寄って飲み物やおやつを買いました。

いざ出発すると、ちょうど平日の通勤ラッシュにぶち当たり、高速道路にすら乗れないかと思うほど時間がかかりました。これはやばい。予定に間に合わんかも。

その時ふと、前日の夜に見ていた【高島易断総本部歴書館編纂 運勢歴】に、今日は

「出先の事故に気を付けよ」

と書かれていたことを思い出しました。

(遅れるかもしれんけど、ゆっくり落ち着いて運転しよう…)

無事高速道路にのって走り出すと、

「ピピッ」

車のナビに最新の道路交通情報が表示されました。

「この先、事故により車線規制あり」

「うわー、でも通行止めじゃないから大丈夫」

その後、事故と表示されている現場付近に差し掛かりましたが、特に大きな交通規制があったわけではなく、難なく通過できました。

今のところ、予定通り。

途中でトイレに行って、あと90kmぐらいで予定の場所に到着というところで

「ピピッ」

またしても車のナビが鳴りました。

「またかー。平日は多いなー。」

次も先ほどと同じようなものだろうと思っていると、

今まさに発煙筒を焚いている警察官を見つけました。

(結構大きな事故なのかな)

高速を降りるかどうか判断に悩んでいましたが、周りのどの車もおりません。

「え?行っていいんかな?」

よくわからないまま、すぐに出れる出口も過ぎてしまい先に進むことにしました。

すると、いくつか続くトンネルの途中で、前の車がハザードをたきました。

「うわ、止まった。」

そこから1時間30分。

ずーっとトンネルの中で停車です。

後ろから大きなレッカー車や消防車、救急車、パトカーが何台も通っていきました。

本来予定していた時間を大幅に超えると思い、用事先に連絡を入れると

「大丈夫ですので、くれぐれも事故に気を付けてこちらへ向かってください」

と言っていただきました。

1時間30分後、ようやく動き出しました。

右車線と左車線の車が交互に進むので、事故車両をよけながら左右の車を流しているのだと思いました。

トンネルを抜けると、目の前に警察官が腕をくるくる回しながら

「迂回をお願いしまーす」

トンネル内にいた車を反対車線に迂回させていました。

前方を見ると、迂回させているその先もずっと渋滞。

身動きの取れない車両で道路が埋め尽くされていました。

(これは本当に大きな事故だったんだ)

隣に座っていた母がスマホで検索してくれていて、ニュースの速報にこの事故のことが書かれていました。

10トントラックとと2トントラックの接触事故だったようです。

10トントラックの運転手は「気が付いたらぶつかっていた」と証言していたようです。

車を運転するということは、いつでも加害者にも被害者にもなり得る大きな凶器を携えているのだと、運転者全員が再認識する必要があります。

片手間に、眠気眼で、自分なら大丈夫と運転をしていいはずがありません。

そんな話を母としながら、被害にあわれた方々のことを心配していました。

そして

よくよく考えてみると、

朝のラッシュに巻き込まれずに予定通り走っていたら…

コンビニで飲み物を買わなかったら…

高速道路でトイレに行かなかったら…

どれか一つでも違っていたら、もしかすると私たちが事故に巻き込まれていたかもしれません。

時間的にも、数分で事故現場に到着できるようなタイミングでした。

母と二人で「ゾッ」としながら、迂回した一番近いインターで高速道路を降りることにしました。

下道で事故の起きた区間を迂回し、次の区間からもう一度高速に乗ることにしました。

その時初めて気づきました。

「あれ?ここってこの前お墓参りできたやんな?」

この高速を降りた場所はつい1週間前、母方のお墓参りに来た場所でした。

BUZZはこのお墓に来たのが10年ぶりぐらいでした。

祖父母のお墓の周りにも同じ苗字のお墓がたくさんあって、ふむふむとお墓を見て回っていました。

あるお墓の前で、

「?」

こつんと頭を押されたような気がしました。

そのあと自分の家に帰ると、左肩が痛くて痛くて仕方ありません。

ふと昼間のお墓の前での出来事がよぎり、

(連れて帰ってしまったか…?)

なんとなくそんな気がして、自分で自分の肩をたたきながら

「ここにいても自分は何もできないから、はよ戻り!」

と伝えました。

その後、肩の痛みがなくなり

「帰ってくれたー。助かったー。」

で、

今お墓の近くまで来ています。

そう、

帰っていなかったのです。

ちゃんと私の車に一緒に乗って、お墓まで連れて行ってくれと言っていたのだと感じました。

事故に巻き込まれなかったのは、もしかしたらこの方やご先祖様たちが守ってくださったのかもしれないな、と思いながら

「どうぞ、お墓に帰ってください」

と心の中で唱え、帰っていただきました。

その後、無事に高速道路に乗って、時間はずいぶん遅れてしまったものの、きちんと用事を済ますことができました。

ご先祖様はいつも身近にいて(左肩に乗るのはやめてほしい)私たちを守ってくださっているのだと、改めて実感したのでした。

おわり

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