【実話心霊体験談】あれなに 第6話 ~おじさん~

実話心霊体験談

こんにちは!BUZZです。

今回は、とある神社を訪れたときに体験した不思議な「あれはなんだったの?」=略して「あれなに?」なお話。

ある神社へ相方と行った時のこと。

とっても気持ちのいい場所で、太陽の日が降り注ぐなか本殿にお参りをしました。

ちなみに、この神社の主祭神は【天照大御神様】でしたが、BUZZが訪れたきっかけは【天之御中主神様(あめのみなかぬしさま)】を祀っているからでした。
BUZZの住んでいる地域では【天之御中主神様】をお祀りしている神社が少なくて、ようやく出会えた感じでした。

「めっちゃ体軽くなったな~」

なんて話をしながら、帰りの駐車場へ向かう途中に大きく左へ逸れていく道がありました。

左に逸れていく道の入口には【伊勢神宮遥拝所】と書かれている立札がありました。

これは『遠くから伊勢神宮を拝む場所』という意味です。

立札の先は山道になっていて、今立っている場所から拝所は見えませんでした。

せっかく来たことですし、前方にハイキング姿のおじさんが歩いていたので

「おじさんも行くみたいだし、そんなに遠くないだろう」と遥拝所まで歩いて行くことにしました。

立札のある場所から下っていくと、山道の左側に沢が見えました。

山水は透き通っており、太陽が木の陰で遮られてとても涼しく感じられました。

空気もおいしいし、気持ちがいいな~と自然を全身に感じながら山道を歩いていました。

前方を歩いていたおじさんはベージュのズボンにのっぽさんのような帽子をかぶっていました。

ふとおじさんを見たときに、ちょうど山道を右に曲がろうとしているところでした。

そういえば、おじさんがあんな格好をして歩いているということは、この先はもっと険しい山道になるのか…?

一瞬不安な気持ちになりましたが、「せっかく来たし」という思いが強くて、おじさんの30mほど後ろを頑張って歩いていきました。

先ほどおじさんが曲がった道を同じように右に曲がり、先を見ると左手に大きな鉄塔?のようなものが立っていました。

「あれ?拝所は?」

「おじさんとすれ違わないということは、まだ先なんかな~」

もうそろそろかと思っていただけに、おじさんと出会えない(ゴールはまだ先だという)ことも相まって、少しがっかりしてしまいました。

「とか言って、すぐそこやったらいいのに~」

「いやいや、ほんならさすがにお参りの終わったおじさんとすれ違ってるやろ~」

目の前にある鉄塔の横道を過ぎると

すぐに

そこには見晴らしのいい開けた場所がありました。

【伊勢神宮遥拝所】でした。

そして何より。

誰もいません。

その瞬間、一気に鳥肌が立ち

「ちょ、ちょっと待って…どういうこと?」

30m先を歩いていたおじさんが、どこにもいません。

さっき右に曲がったのを確認し、BUZZ達も後を追っているのですから。

いないとなると…さらに先を歩いて行ったのか?とも思いましたが、

その先は人が入れるような道はなく、山、山、山。

そして、奥にポツンと一つ、小さな石碑のようなものが建てられていました。

状況が呑み込めないまま、とりあえず伊勢神宮遥拝所でしっかりと手を合わせることにしました。

その瞬間

ブワーーーーーーーーーーッ

ものすごい突風が突き抜けました。

BUZZ「すんごい風!」

さっきまで吹いていなかった風が一気に全身を吹き抜けていきました。

相方「?風なんか吹いてないけど?」

(どゆことー?!)

もう、何が何だかわからず足早に二人で下山しました。

前方を歩いていた帽子のおじさんは、いったい誰だったのでしょう。

本当に実在したのでしょうか。

おじさんがいたから遥拝所まで行ってみようと思えたので、

人であろうが、そうでなかろうが、

ありがとうの気持ちです。

みなさんも、

山の怪異にはご注意を。

おわり

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