こんにちは!BUZZです。
今回のお話は、とある県の田舎にある小さな学校に勤めていた時に体験したお話です。
この学校は全校生徒が50人未満の過疎地域にあり、田舎ならではの温かい雰囲気や地域の方々とも密接につながった素敵な学校でした。
学校の規模が小さいということは、そこに配属される先生の数も少ないということです。
一人で2教科を指導している先生もいらっしゃるくらい、少ない人数で学校を運営していました。
生徒達にも学級の役割に【日直】があるように、先生方の中にも【日直】という役割があります。
この学校では、1週間ごとに日直が変わっていくシステムになっていました。
つまり、今週は○○先生、来週はBUZZ先生、再来週は○○先生…のような感じです。
先生の人数が少ないので、あっという間に自分の番がやってきます。
その週はBUZZが日直の当番でした。
季節は冬。日が沈むのが早い時期で、部活動が終わる夕方5時頃になると辺りはずいぶんと真っ暗になっていました。
スクールバスに生徒たち全員が乗り込んだのを見送って、職員室に戻りました。
すでに数人の先生しか残っていません。
B「暗いし寒いし、先に見回りしてきまーす。」 他「はーい」
生徒たちが下校した後は、校舎全ての鍵が施錠されているかを確認する作業があり、日直の先生の役割となっています。
寒いので上着を着て、一階から順番に各教室の施錠確認をしに回りました。
職員室を出て廊下を右回りに確認して回ることにしました。(施錠確認のため、電気を付けて回りました)
保健室、調理室、理科室、技術室、二階に上がって…
生徒会室、1年生の教室、2年生の教室…
ここで、想像してみてほしいのですが、
真っ暗な外を、電気がともっている室内からガラス越しに見てみると、
窓ガラスが反射して鏡のように自分の姿が映ること、ないですか?
この時2年生の教室を右手に見て、左手には腰高の窓が奥まで続いている廊下の真ん中にBUZZは立っていました。
なんだか違和感が…
ふと、自分の左側にある窓ガラスに目をやると
腰から上あたりが映った自分の真後ろに
赤い着物を着た
おかっぱの女の子が
映っているのが見えました。
サーっと全身の血の気が引いていくのが分かりました。
心臓がバクバクして、気がおかしくなってしまいそうになります。
しかし、絶対に直接見てはいけないという強烈な思いに駆られ、
何食わぬ顔で、そのまま3年生の教室の施錠まで確認をしました。
3年生の教室の奥は行き止まりで、Uターンをして戻らなければなりません。
つまり、【振り返る】ということです。
3年生の教室の扉を施錠し、
腹をくくって一気に振り返りました。
誰もいません。
(怖い怖い怖いこわーい!)
電気を付けたら付けたで、怖い。
ダッシュで職員室に戻りましたが、他の先生方にこれを言うのがいいのか悪いのか判断できず、ずっと言わずに今までいます。
あの学校では、今でも日直の役割はあるようです。
冬には一人で見回りをしないことをおススメします。
おわり
コメント