こんにちは!BUZZです。
今回は、前回のお話【第1話 ~足音①~】の続きです。
まだそちらを読んでないぞという方は、先にこちらからどうぞ。
足音を聞いたあの日以来、夜遅くまで仕事をするのがちょっと嫌になっていたある日。
「あ~ちょっと仕事のし過ぎかな?」
目の奥が、ズーンと重くなりました。
すると
「ドンドンドン」
いつもの足音が。
前回の、足音がしたのに誰もいない事件があった後も何度か同じようなことがあり、人間の足音なのか人ならざる者の足音なのか、もうどっちでもいいから早く帰りたい。
その時、
「キーーーーーーーーーン」
耳の鼓膜が破れるんじゃないかと思うほどの【耳鳴り】が脳天を突き抜けていきました。
その時は夏だったこともあり、クーラーをガンガンにつけていたのですが、
※夏場の体育教官室は治外法権
ちょっと寒すぎて網戸にしていました。
網戸の下には植物好きの体育おじさん(前回の先輩先生とは違う、もう一人の長身先輩先生)が育てている、瓢箪のグリーンカーテンがありました。
すさまじい耳鳴りがしたので、目を閉じて耳鳴りの音に耐えていました。
その時…
「キャハハハハハハハ」
どこからともなく子どもの笑い声が
ふと時計を見ると21時。
(あー、またこの時間か。)
耳を澄まして聞いていると、その声は明らかに窓の外からしています。それも、瓢箪のプランター(窓の下)あたりから…。
「ん~、こんな時間に、学校の外に子どもがいるわけないもんな。」
とあえて声に出して、窓の外を見渡しました。
誰もいません。
夏なのに【ぞくっ】として、急いで帰りの準備をして急いで帰りました。
少しずつ、目に見えない何かが
確実に私のもとへ近づいてきているのでした。
つづく

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